認定調査の結果が来た後は、何をしたらいいのでしょうか?
次は「ケアプラン」の作成です。ケアマネージャーは決まりましたか?
『「ケアマネージャー」とは』の記事で詳しく解説!
「ケアプラン」って何?
ところで、「ケアプラン」とは何でしょうか?
ケアプランとは、利用者や家族の状況・環境をヒアリングし、どんな介護サービスを提供するべきか、またその目標と内容をまとめた計画書のことを言います。介護保険は健康保険と違っていつでも使えるわけではなく、ケアプランをもとに提供された介護サービスのみに保険給付がされるんです。
要支援の認定を受けたら地域包括支援センターで、要介護認定を受けたら居宅介護支援事業者からケアマネージャーを選び、ケアプランを作成します。
ケアプランには3つ種類がある
ケアプランは介護認定のレベルやサービスの内容により、3つの種類に分かれています。
種類 | 対象 | 場所 | サービス例 |
---|---|---|---|
居宅サービス計画書 | 要介護者 | 自宅・通い | 訪問サービス、通所サービス(デイサービス)、短期入所サービス(ショートステイ) |
施設サービス計画書 | 要介護者 | 施設への入所 | 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、介護療養型医療施設 |
介護予防サービス計画書 | 要支援者 | 自宅・通い | 訪問による介護予防サービス、通所の介護予防サービス |
介護サービスを「自宅で生活しながら受けるか」「施設に入所して受けるか」、また介護度によって、作成するケアプランの種類が変わってくるんですね!
ケアプラン作成の流れ
本人や家族から状況や希望をヒアリングし、ケアマネージャーがケアプランの原案をつくります。本人・家族を含めた関係者が集まり、原案をもとにして具体的な内容や介護の目指す方向性等を確認しあうのが、「サービス担当者会議」です。このような検討を重ねて、ケアプランが決定します。
特に「モニタリング」は重要です。月1回以上、ケアマネージャーがご本人のもとを訪問して健康状態や生活状況などを確認し、受けているサービスがご本人の状況にあっているのか、生活の目標達成に結びつくかを調査しています。サービス開始後に気づく課題等もあったり、要介護度が変わった場合やご家族の状況に変化が起こった時など、その都度アセスメントからケアプランを作成し直し、常に適切な介護サービスが受けられるよう改善していきます。
ケアプラン作成時に、ケアマネさんに伝えておいた方がいいことってありますか?
ケアプランの作成は、どのような暮らしを目標として、そのためにどんな介護支援をしていくかを考えることなので、「本人の状態や希望」「本人と家族がこまっていること」「予算(どのくらい介護費用を捻出できるか)」「家族と本人の生活パターン」この4点は必ずお伺いしています
ケアプランを作成してみよう
うーん、、、理想の生活や状況をちゃんとケアマネさんに伝えられるか不安だなあ。ケアプランって、自分で作ることも可能なのでしょうか?
可能ですよ!「セルフケアプラン(セルフプラン)」と呼ばれています。ですが、通常ケアマネが行う介護保険サービス事業所の選定や利用手続き、毎月の利用報告なども自分で行わなければならないことに加え、専門的な知識や各関係者とのやり取りが必要となるため、自分で作成される方は非常に少ないです…
ケアプランの作成は、ご本人や家族の皆様が頑張りすぎず、持続可能な自立生活の実現を目指して作成することが大切です。ご本人の希望に合うケアプランを作成するためには、ケアマネージャーにご本人の意思や希望をはっきり伝え、コミュニケーションをしっかりととることを心掛けましょう!